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回転寿司チェーン「スシロー」で続発するストライキ非正規従業員が訴える賃上げの行方

回転寿司チェーン

2025年、国内外食業界で大きな話題になっているのが、大手回転寿司チェーン「スシロー」で相次ぐストライキです。非正規従業員を中心とした労働組合が時給引き上げを訴え、複数の店舗で実力行使に踏み切りました。飲食業界全体の待遇改善にも波及しそうなこの動きについて、背景や現状、そして今後の展開を整理してみましょう。

目次

ストライキの背景と経緯

「回転寿司ユニオン」に所属する非正規従業員たちは、2025年に入ってから時給1200円以上への引き上げを要求しています。店舗によって現在の時給は異なり、宮崎恒久店では1000円、吉野川店では1050円といった水準で、物価高や業務量とのバランスに対する不満が噴出。これに対し会社側の回答がゼロに近い状況が続いたため、非正規従業員らはストライキという手段でアピールを始めました。

全国6店舗で実施されたストライキ

2025年3月に入って実施されたストライキは、宮崎恒久店・吉野川店・ヤエチカ店・吉祥寺パルコ店・仙台中山店・イオンタウン弥富店の全国6店舗に及びます。各店舗の従業員は店頭で旗を掲げたり、チラシを配布しながら賃上げを求める声をあげました。これに対し会社側は通常営業を継続しつつも、他店舗から社員を派遣することで人手不足を補ったため、労働組合側から「スト破り」として抗議されています。

正社員との対応格差

スシローを運営するF&LCは2025年度、全正社員約2900人を対象に6%の賃上げを実施しました。初任給についても25万円へ引き上げられ、正社員に対する待遇改善は進んでいるようです。しかし、非正規従業員への対応は依然として消極的で、2025年3月時点で愛知県弥富市「イオンタウン弥富店」の時給が1150円にとどまるなど、生活を圧迫する水準と指摘されています。

労働組合の再交渉と「非正規春闘」

回転寿司ユニオンは2025年3月18日に交渉を申し入れ、次回交渉を3月25日に予定しています。もし会社側から十分な回答が得られなければ、さらなるストライキも辞さない構えです。これは「非正規春闘」の一環として行われており、同様の動きが他の外食チェーンへ広がる可能性も取り沙汰されています。ただし、今のところ他チェーンで具体的なストライキは確認されていません。

飲食業界全体への波及は?

飲食店全体の非正規労働者が集う「飲食店ユニオン」も2025年に設立され、各店舗や企業との交渉を活発化させています。回転寿司業界特化の「回転寿司ユニオン」も存在し、今回のスシローでの動きを主導してきました。業績が好調とされる他チェーン(例:はま寿司を運営するゼンショーホールディングスなど)では状況が異なる可能性がありますが、非正規従業員の待遇改善を求める機運はさらに勢いを増すと見られています。

筆者の所感

ストライキは日本ではあまり一般的ではないため、今回のケースは多くの人の目を引いています。正社員と非正規従業員で賃上げへの対応が分かれている点は、働く側にとって大きな不満要因と言えるでしょう。
今後の交渉によっては、外食産業全体の賃金水準が見直される契機になるかもしれません。スシロー側がどのように対応し、非正規従業員との溝を埋めていくのか。さらには他チェーンの動きも含め、2025年の外食業界の労働環境に注目が集まります。

  1. 全国的に拡大する非正規従業員のストライキが話題
  2. 時給1200円以上への引き上げ要求と現場の実情
  3. 正社員との待遇格差が紛争の大きな焦点
  4. 「回転寿司ユニオン」「飲食店ユニオン」など労働組合の活発化
  5. 外食業界全体への波及と賃金改善の行方

参考・引用元

引用:一部情報はYahoo!ニュースなど公開情報を参照

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